その後自己紹介を終わらせ、校則について説明された後、帰宅することになった。


沢野は美羽にべったりで、一緒に下校することになった。

美羽と二人で、幸せなひとときを過ごそうと思っていた俺は、かなりショック。
三人は気まずいので、松本もあわせて四人で帰ることになった。


「美羽ちゃんの好きな食べ物は?」
「好きなタイプは?」


など、沢野は美羽に質問し続けた。



美羽は、このまま沢野と付き合うのだろうか。
不安でたまらない。

こういうとき、美羽の彼氏ならそれを阻止できるけど、俺はただの幼なじみ。
どうすることもできないんだ。


「じゃあ俺こっちだから行くね!美羽ちゃん、大好きだから!じゃあねー♪」


やっと、沢野が帰った。
結局沢野は美羽に質問しただけで、俺と松本とは会話をしなかった。