まゆのお母さんが倒れて3ヶ月が過ぎた……秋も色を飾る、その日に
渦は勢いを増す……


久しぶりに、まゆのお父さんと出かけた時

『お父さん、かなり疲れてませんかお母さんの件もあって、顔色悪いですよ』
『そうやねん、風ちゃん…少し歩いたら、息切れするねん』

『それは、心臓かもしれないし、病院に行った方がいいですよ明日、必ず、まゆに連れてもらってくださいね』

『ん〜病院行くと、何か嫌な予感するしな』

『おとん、風ちゃんの言う通り、明日、まゆに連れてもらえよ』

『わかった』


翌日…

『……さん、どうぞ』

まゆと2人、病院にいったお父さん

心電図や血液検査をして、昼食を食べて、再び診察

まゆがトイレに入っている間に、診察室へ

『お父さん、診察終わったん、どうやって』

『……まゆ……お父さん……白血病やて……』

『……』

『…まゆ、傍に居てくれないか』

初めて、お父さんが口にした、まゆに…

まゆは静かに、背中をさする事しかできなかった


まだ、入院中だった、お母さん、そして兄のかつくん、まゆは震える声で伝えた、予想もしなかった、現実の渦を

泣きじゃくる、まゆの肩を抱き締める事と

大丈夫大丈夫大丈夫それを、絶え間なくまゆに言っていた