あたしは急いで首を振る。


「そんなはずないよっ!!
スッゴく嬉しい!!
でも・・・どうして??」



本当に嬉しい。

でも広夢にとっては
あたしはただの道具にしか過ぎない。


それなのにあたしが、
こんなの貰っていいの??



「なんで・・・って、」


広夢は少し俯いて言った。




「・・・結婚、しねえ??」




「・・・・・・ッ?!///」



一気に顔の熱が上がったのがわかった。



「けけけ結婚っ?!」



ちゃんと話せないし・・・。




「や、今すぐって訳じゃねーんだ。
ちゃんと高校卒業して、就職して安定したら、俺が樹里を幸せにしたいなって・・・。」



「広夢ぅ〜・・・。」



涙が止まらない。



もうなんにも話せない。



どうして??

そんな優しい言葉掛けられたら、あたし、期待しちゃうよ・・・。



「樹里、まぢ好き。
愛してる・・・///
婚約して・・・。」




「当たり前だよぉぉ〜・・・っ!!!!」




やっと気付いた。

広夢もあたしの事、あたしと同じ位、愛してくれてたんだね。



あたしたちは長くて深いキスをして、愛を確かめた。



樹が聞いていたのも気付かずに・・・。