「ちょっと。こっちが聞きたいよ。
何でここに弥月がいるの?」

「いや。俺は友達と…。お前は?」

「私も友達と…ってか弥月のせいだよ!」

「何が。」

「弥月のせいで、学校に余裕で着いちゃって、
色々疑われて…。」

「…。何…?どういうことだ…?
学校に余裕で着くと疑われる?俺のせい?」

「んー!もう!!だからねー…」



がちゃ…



「弥月ー。お前もハンバーガー食う?敏も俺も食うんだけど…」

「正…。」




男子トイレで
俺の名前を
大声で呼ぶな。

そう言おうと
思った矢先、



正の視線は、
沙鵺に
注がれていた。




あ…。
しまった…。




この場の
沙鵺の存在に、
違和感を
感じていなかった。



「…え…?お前何やってんの?」

「いや…。」

「ん?弥月。弥月の友達?」


沙鵺自身も
違和感を
感じて
いなかったようだ。



正は、俺が
見たことないぐらい
驚いている。







「はぁ…。」








めんどくさい…。