そのとき… どんっっ!! 「いたぁ…あ、すいません」 前からきただれかとぶつかって少しふらついた。 「あぁ?藤嶋じゃん!!」 むこうからきたのは、古澤。 こんなときは、手伝ってもらうしかない! 「ねぇ!!ここみなかった!?」 「ここ?みてないよ。いないの?」 「そうなの!捜すの手伝ってほしくて」 あたしが言うと、古澤はタオルをあたしにわたして、一緒に捜してくれた。 古澤も傘持ってないのに…… あたしはそのタオルを頭の上にかけて、走った。