「だって……あたしのせいで…あたしが……こけたから…」 「んなことない。最後まで走ったんだから」 藤嶋はさらに泣いてしまった。 保健室に行って手当をうけてる間、 俺は廊下にもたれていた。 「古澤…」 しばらくして、目を赤くした藤嶋がでてきた。 「大丈夫?」 「…ただの捻挫だって。すぐ治るよ」 軽い沈黙のあと、藤嶋は 「…ありがと」 て言った。