「ちょっと〜〜!!!」 「ずいぶん重そうに持つな」 「重いんだって!」 階段の前になって、古澤は あたしが持っていた段ボール を軽く持った。 「そんなに重い?」 「重くないですっ!!!」 古澤は、急に笑いだした。 「ははは!藤嶋が怒ってんの、 はじめてみたぁ」 「え、いや…怒ってないよ!」 あたしは、急いで階段を あがると、古澤も、あとを 走ってきた。