君に.....






1年後。卒業式


あたしも、古澤も、違う大学だけど
大学へ進学することになった。

広美は専門学校へ
亮はプロ野球に進むことになった。



「美波と離れるの悲しいよ〜」


「あたしだって〜」



広美や亮、古澤たちと一緒に
話すのも、なくなっちゃうんだな…


「あ〜藤嶋ちゃん」


はやじゅんが歩いてくると、
古澤がわざとらしく腕をひいてきた。


「よかったね〜らぶらぶそうで」


「うん」
「あたりめぇだろ!」


隣から古澤が言う(笑)


「はは、やきもち焼きは困るね〜」


はやじゅんは、じゃあねと
手をふりながら歩いていった。


「美波ちゃん、相変わらずだねー」


クラスの子たちが、あたしたちを
みながら笑っている。


「打ち上げの花火のとき、
 かくれチューするくらいだもんねー」


「もういいだろっ!!」