気がつけば私はあの家を飛び出していた

いや、檻から逃げ出した



外の人は裸足で傷だらけの私を気味悪そうによけていった

けれど空からは雨が降ってきて私に降りかかる




行く宛もなく歩いていると一つの公園にたどり着いた
昔よく3人で来た公園


雨の所為か公園には私だけ



「ぅ、ふぇ…」



今まで我慢していた涙が一気に溢れた

声を上げて泣いた

もう前には戻れない
過ぎた時間はとり戻せないと思うと寂しくて、悲しくて