あ い た く




「イイコだね」


背に月を背負った流生さんが


唇に付いた赤い血を自分の舌で舐めとると…



"ドクン"と躰が震えた


流生さんの本能的な部分を見せ付けられて


ただ甘い声しか出せなくなっていた





流生さんに揺さぶられる度に


カレのアッシュグレーの髪からは雨の匂いと柔らかな香り



この匂いなんだっけ?




あ、桜の香りだ――――



"ふわふわ"する頭でそんな事を考えていた