信号が変わり何事もなかった様に他愛のない話をして家路へと着いた 「どうもありがとうございました」 玄関の前で深々と頭を下げる 「あの、お茶でも飲んでいきませんか?」 凄く迷惑をかけてしまった流生さんへの出来る限りのお礼のつもりだった でも… 「ううん、今日はもう遅いから遠慮しておくよ」 流生さんは申し訳なさそうに眉を下げて首を振った 「…そうですか」 残念そうに呟く 「ほら、むぎちゃんも眠そうだからさ」 流生さんの視線があたしの後ろにあるリビングへ続く部屋の扉に移る