ネモ的、SFファンタジー短編集


「それで、あいつらの反応は!?」


 怒声を張り上げるサクラ。


 虎神が猫を捕らえてみろ!


 あいつらがワクチンを作ってみろ!


 すべてが無に返す・・・。


 すべてが・・・・・・終わる・・・・。


「落ち着いてください、サクラ大尉。虎神は我々以上に彼らに警戒心を持っています。簡単には手は出せません。」


 冷静なカーラの声。


 確かに・・・・・・・虎神は数ヶ月前に彼らに痛い目にあわされたばかりだ。


 しかし・・・そのことを知ってる虎神軍が、内部にどれほどいる?


「・・・・・・・・・・まさか、接触はしてないだろうな?」


 それが、一番の問題だ。


 もし、虎神が彼らに接触してようものなら、早々に手を・・・。


 いや・・・それはもう既に今もそうか・・・。


「一応、まだですが・・・時間の問題だと思います。」


 確かにそうだ。


 しかし、虎神に漏れたというコトは・・・。


「そうか・・・ところで、上層部はなんと言っている?」


 敵国にばれて、まさか自国の上層部が知らないとは考えにくい。


 ・・・・・・・・私の人生も・・・ここまでか・・・・・・・。