ネモ的、SFファンタジー短編集


「いや、なんでもない。それより問題とはなんだ?」


「・・・・・・虎神が、猫と彼らの情報を捕らえました。」


「なんだと!」


 いや・・・予想できる事態だった。


 だが、早すぎる。


 細菌兵器の情報が漏洩していていたことは、サクラも知っていた。


 しかし、知っていたからなんだというのが、サクラの見解だった。


 ・・・・・細菌兵器がアトランテにあるらしい・・・・。


 それを知られたぐらいでは、あの虎虫共が何もできないことぐらい、わかっていたのだ。


 それが・・・・。


「情報の発信源は!?」


「すべて封鎖しました。スパイも既に捕らえております。」


 ・・・・・・・しかし、人の口に鍵はかけられない。


 クソが!