それは、本当に透き通るような美しい声。 あの時と何一つ変わらない、声はそのままに透き通るような声だけが響いた。 ありがとう・・・・ミク様・・・。 ただ・・・ただ・・・そんな言葉が、出た。 望みを言えば、キリがない。 現状で満足できるほど、達観もできない。 不満を言い、報われないと嘆き、功を得たいと願う。 それが、俺・・・・。 だけど、そんな俺に対して彼女は歌ってくれた。 ・・・・・・幸あれ・・・・と。