ネモ的、SFファンタジー短編集


 ・・・・・・・・?


「何の話でしょう?」


 前世って・・・この死神は俺の前世を知っているのか?


「いいや・・・こっちの話よ。ワタシから言わせれば、人間に転生できただけでもうらやましいけどね。」


 ・・・・・・・・・・いや、モロこっちの話で済まそうとしてないじゃん!


「俺の前世を知ってるのですか?」


 だから、ココに来たと・・・。


 それなら納得できる。


「・・・・・・・・・・そう簡単に本編に入れると思うなよ。まだまだ、使ってないネタはあるんだ。」


 おぅ!モロ話をそらされた!


「いや、もういいです・・・他の、作品のためにとっておいてください・・・。」


「えぇぇぇ!・・・でも死神ネタとして「フッ・・・計画通り・・・」とかさぁ~」


 それは『死神』側のセリフではありません。


「ようは、人間の方が死神よりもよっぽど怖いという教訓だね!」


「だから・・・もういいですって!」


 結局、何が言いたいんだ、こいつは!


「いや・・・まあ・・・正直、あんた前世ではワタシの部下だったのよ。」


 マジで!?


 俺、死神の部下とか、そんなすごい前世もってたの!?


「あ、いや・・・私もその頃は人間だったから・・・。」


 ・・・・・・あ・・・さいですか・・・・・・・。