「オペレーター、今の会話は聞いていたな!」


 軍の個人回線は、常に監視されている。


 今の会話を、オペレーターが聞いていないはずが無い。


『はい、録音も済んでおります。』


 さすがだ。


「すぐに、部隊を編成させろ!10人もいればいい。ギアも一機あれば十分だ。」


『了解しました。』


 言うと、オペレーターは通信を切る。


 あいつら・・・私の子供まで利用し始めるとは・・・。


「何でもかんでも、お前たちの思い通りに行くと思うなよ、若造共!」


 電話が切れた研究室。


 サクラは誰に言うでもなく激昂をあらわにして叫んでいた。