ネモ的、SFファンタジー短編集


「また、来ると思うか?あいつら。」


 海人の質問。


「当然だろう?あれだけコケにされればね。」


 アルクが答える。


 だけど、今回のようにたった三人の護衛・・・というわけには行かないだろう。


 さて・・・どのような手を打ってくるか?


 そして、それに対して、俺たちはどのような策をもって構えればいいか・・・。


 まったく・・・問題は尽きないな・・・。


「でも、アイツがアトランテの細菌兵器作成主任とは・・・ものすごい小者な感じがしたけど、人は見た目によらないものね。」


 キラの感想。


 それには、まったくの同意だ。


 あんな幸薄そうな、どこにでもいるような中年親父が細菌兵器の所有者とは・・・アトランテはよほど人員が不足しているのか?


「まぁ、軍人なんてそんなものだろう?」


 アルクがそんな言葉でまとめた。