「そーだ」


「信じらんない…」


「信じろっ鈍感女っ少しはこれ聞いて俺の事勉強しろ!」


彼は自分のバッグの中から
数枚のCDを取り出して乃々の手に渡す。



「これって……貴方?」



乃々は渡されたCDのジャケット写真の顔と今、目の前にいる彼の顔を見比べて黙り込む。



「乃々?」


「顔違うよ?」


「ノーメイクで悪かったな」


「え?」


「歌の仕事してる時はこーゆう、メイクしてんだよ。だから今とは違うんだ」



「そーなんだ」


「納得したか?」