「小枝、学校いいカンジ?」
「あったりまえや。」
「・・・・この前、『ついてかれへーんっ!』って言うとったやんけ・・・。」
「・・・なんてぇ?祐樹くぅん?・・・てかアンタらもアンタらやで。はよぼちぼちテレビにローカルでもええから出てかなウチが先に立派なマネージャーになって、誰かに取られてまうでっ。」
「「何が?」」
「何がて、宮野マネージャーが。」
「「・・・。」」
「・・・なんやねんその目。」
「はいはい、頑張らせて頂きますぅ。」
「秀哉!」
「てか、そっちのがえーわぁ。」
「祐樹!!」
「あんさ小枝。別に毎回毎回ストリートに顔出さんでええよ。」
秀哉が俺が思っとったことを口にした。
しゃべりは元気かも知らんけど、顔はやっぱり疲れとる。
「秀哉の言う通りや。別に俺らやなくたってええやんか。もっとしっかり勉強しいや。」
「・・・。」
「な?顔に疲れが「何でよっっ!!!」
いっつも大きい声を出す小枝やけど、軽く3倍の声を出すもんやから、通りすがりの人達がちらちらこっちを見てくる。
まるで、あん時みたいに。


