店の中の客が急に吐いた。 「どうせ飲み過ぎだろう。 せっかく気分良く話してたのにねー。 遼ちゃん。」 和は苦笑いしながら俺に言った。 「あっ、うん。 そうだな。」 って応えてみたものの俺は嫌な予感がした。 なにかひっかかる。 嘔吐…。 考えすぎだろう。 和の言う通り、ただの飲み過ぎと考えるのが普通。 だが、あのウイルスのことが頭から離れない。 そのときだった。