ゾンビが立ち去ったあと、和は警察官の遺体を物色しだした。



「和…ヒック…何してるの。」


落ち着き始めた俺はそう声をかけた。



「武器探してんの。


ほら、バイオハザードもさぁ、主人公が銃とかで戦ってたじゃん。


だから、今のうちに使えるもん持って置いた方がいいと思って。」



すげーよ和は。


俺よりも年下なのに、もう先のこと考えて動いている。


しかも俺があまり怖がらないように、俺の視界に出来る限り遺体が入らないような場所に立ち位置を変えてくれた。


何より、怯えている俺が一番救われたのは和の笑顔と大丈夫って言ってなくてもそんな気にさせてくれる声だった。





でも待てよ。





「和…銃とか使ったことあるの。」



「ないよ。」



へっ…



















それってやばくないですか。