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豪勢な夕食を済ませた俺達は、風呂に入り、クラスの奴の部屋に数人で集まり談笑した後、漸く部屋に戻ってきた。
「ふはー! 楽しかったな」
部屋に着くなり、勢いよくベッドにダイブした清水は、そう大きく叫ぶ。
「ああ、京都を満喫できてなかなか良かったぞ」
なんて俺が返事すると、「相変わらず植木は固いなー」と清水はケラケラ笑う。
今までそんなことは考えてもみなかったが、俺はそんなに固いのか……?
なんて考えていた時、ドアからコンコンとノックする音がする。
「おい、もう消灯時間過ぎてるぞ!」
声を聞くなり、瞬時にそれが誰なのかはっきりわかった。
奴が、見回りに来たのだ。
「やっべぇ、白鳥だ」
そう、声の持ち主は紛れもなく担任である白取のもの。
自らの状況を覚った清水は、焦った口調でそう言った。

