【完】スマイリー☆症候群




――……


「各班の班長は点呼してください」


ホテル内に備えられたホールの中。

三波先生の指示に、犬塚が動く。

そしてまた、俺達とは別の班も、それぞれ点呼を始めた。

次々に三波先生の元に集まる、「揃いました」という班長の声。

漸く最後の班が報告し終えると、三波先生は俺達全員を広く見渡した。


「今から丁度30分後に夕食なので、各自荷物を置きに速やかに部屋に別れてください。それから、一般客の迷惑にならないよう、慎んだ行動をとるように! ……解散」


広いホール内に、注意事項が響き渡る。

そんな指示を聞いた俺達は、ぞろぞろとホールを解散した。