【完】スマイリー☆症候群




「行くわよ!」


その合図と同時に、その作戦は決行されたのだ。


「アハー……キレイダッタワネー、エミカ?」

「ウン。サ、サスガキョウトダネ」

「ホントウダナ。……トイウカ、モウコンナジカンダ。ソロソロカエラナイトナ」

「ウワア、ホントウダ。キヅカナカッタゼ。ウエキノイウトオリ、カエロウミンナ」


大注目を浴びる中、俺達はそろり、そろりとつま先立ちの横歩きで、少しずつ出口に近付いていく。

それから、ぎこちなくも台詞を言い終えると共に、俺達は電光石火の如く凄まじいスピードで清水寺を後にしたのだった。