【完】スマイリー☆症候群




「椿ちゃん、植木くん、早く先進もう?」


そんな俺達の様子を見かねてか、宮永は苦笑いでそう投げかけた。


「そうだぜ? 夫婦喧嘩は2人切りの時にやってくれってんだ」

「……ちょっ、あんた何変なことサラッと言っちゃってんのよ!」

「あれぇ椿ちゃん、もしかして照れちゃってるんですか~? くふ。だって、本当のこ……ぐはっ!」


奴が何かを言いかけた、まさにその時。

清水は凄まじい勢いで犬塚の肘鉄を腹に喰らい、目にも見えない速さで瞬殺されてしまった。