「せっかく心配してくれてたのに。……私のせいでこんな腫れちゃって、ホントごめんなさい」
「だから、問題ないと言っただろう。君が謝る必要はないんだ」
「……亮介」
ムズッ。
何故か心の奥がムズ痒くなるのは、俺だけでしょうか?
な、何だこのイチャイチャラブラブな良い感じの雰囲気は!
これは俗に言う“2人だけの世界”ってやつですか!?
何か俺、物凄くこの場に居づらいんですけど。宮永も目ぇすら合わせてくれねぇし……。
「あのー皆さん、そろそろ次の場所行きません?」
例え目を逸らされてしまっても、今良い感じの雰囲気だったとしても、このまま立ち止まっていては何も始まらないない。
俺はほんの少し勇気を振り絞り、3人に声をかけてみた。

