【完】スマイリー☆症候群




「マジで? すっげえ嬉しいんですけど」


私達の言葉を聞いた途端、清水は子供のように無邪気な笑顔を浮かべ、目を輝かせる。


「まあ、本当よ」

「それは良かった」


目をキラキラと輝かせ喜ぶ清水とは対照に、いつもながら相変わらず無表情なままの亮介。

一先ず班が決まって一安心の私は、フウッと小さく溜め息をついた。

このメンバーで修学旅行ということを考えたら不安もあるけれど、正直この3人といるときは楽しくて仕方がない。

だからこそ、これでよかったのかもしれない、なんて。


「じゃあ私、紙に記入するから」


私は先生から配られたメンバー記入用紙に、皆の名前をつらつらと書いていく。

全て記入し終えたそれをじっと見ると、迫り来る修学旅行に期待を募らせ、ニコリと微笑んだ。