「マジで? すっげえ嬉しいんですけど」
私達の言葉を聞いた途端、清水は子供のように無邪気な笑顔を浮かべ、目を輝かせる。
「まあ、本当よ」
「それは良かった」
目をキラキラと輝かせ喜ぶ清水とは対照に、いつもながら相変わらず無表情なままの亮介。
一先ず班が決まって一安心の私は、フウッと小さく溜め息をついた。
このメンバーで修学旅行ということを考えたら不安もあるけれど、正直この3人といるときは楽しくて仕方がない。
だからこそ、これでよかったのかもしれない、なんて。
「じゃあ私、紙に記入するから」
私は先生から配られたメンバー記入用紙に、皆の名前をつらつらと書いていく。
全て記入し終えたそれをじっと見ると、迫り来る修学旅行に期待を募らせ、ニコリと微笑んだ。

