「それで、本題だが……もしかすると、君達は“りんご病”とやらにかかってしまったのかもしれん」
「は? りんご病!?」
衝撃発言に、俺ら全員絶句する。あの犬塚でさえも、固まったまま動かない。
植木さん。りんご病って……あの“りんご病”ですよね? 頬っぺたが真っ赤に腫れるっていう、あの“りんご病”ですよね?
……何て言うか……。
何か違うくね!? 第一、2人共病気じゃねーし! 理由は何なのかよくわからねぇけど、赤いのはただの自然現象だしさ!
そんな俺達の視線に全く気づかない植木は、どこかを真っ直ぐ見つめている。

