「宮永、犬塚。大丈夫か? 2人共顔が真っ赤だぞ」
「……っ」
「ま、真っ赤……」
ちょいちょい、植木さん! 乙女達にその言葉はタブーっすよ!
「犬塚、宮永、ついでに清水。落ち着いて聞いてくれ」
「っ、ついでって何だよ! ついでって! 俺の扱い酷すぎんだろ」
妙にグサッと突き刺さった植木の言葉に、俺は思わず大声でツッコんでしまう。
「く、口から滑ってしまったんだ。すまなかったな、清水」
怒る俺に悪く思ったのか、植木は俺をじっと見ながら謝罪の言葉を述べる。
ってか、落ち着いてとか言われてもさ。まずここにいる俺ら3人、誰も少しも一瞬たりとも取り乱してねーんですけど……。
むしろ、あなた様がお1人で取り乱してらっしゃるんじゃなくて?

