【完】スマイリー☆症候群




「宮永、犬塚!」


そう私達を呼ぶ声がして、とっさに振り返る。

するとそこには、笑佳の言う植木くんこと植木亮介(ウエキ リョウスケ)と、清水くんこと清水孝治(シミズ コウジ)がいた。


「一緒に班、ならねぇ?」


拳を握り締めてそう言う清水に合わせ、亮介はただコクコクと頭を上下に動かす。


「わあ! 丁度良かった。私達、さっき清水くんと植木くんと同じ班がいいねって話してたところなんだ」


真剣な顔をして、私達の返事を待つ2人。

そんな彼等に、笑佳はのほほんとそんなことを述べた。


「ね、椿ちゃん?」

「え? あぁ、うん」


突然自分に向けられた同意を求める言葉に、身体がドキンと跳ねる。