【完】スマイリー☆症候群




「……そうや! よかったら、庭で記念撮影していったらどうや?」


とそんな俺達を見て、秋山さんは笑顔で俺達に問い掛ける。


「そんな……。記念写真サービスなんてプランにはなかったのに……」

「い、いいんですか!?」

「勿論や。こんなべっぴんさんと男前なあんた等の晴れ姿、形に残しとかな勿体ないからなぁ」


――パチッ。


ふと顔を上げると、意味深な表情を浮かべた秋山さんと目が合う。


「やんな? 清水くん」

「……えっ! は、はい!」


さっすが秋山さん! あなたは漢の中の漢です! 一生ついて行きます!

秋山さんの優しさに、涙が滲む。


「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね」

「ありがとうございます!」

「ええよ、ええよ。気にせんといてや」


ニコリと微笑んだ俺達4人は、秋山さんのご好意に甘え、記念写真を撮りに中庭まで移動した。