「……そうや! よかったら、庭で記念撮影していったらどうや?」
とそんな俺達を見て、秋山さんは笑顔で俺達に問い掛ける。
「そんな……。記念写真サービスなんてプランにはなかったのに……」
「い、いいんですか!?」
「勿論や。こんなべっぴんさんと男前なあんた等の晴れ姿、形に残しとかな勿体ないからなぁ」
――パチッ。
ふと顔を上げると、意味深な表情を浮かべた秋山さんと目が合う。
「やんな? 清水くん」
「……えっ! は、はい!」
さっすが秋山さん! あなたは漢の中の漢です! 一生ついて行きます!
秋山さんの優しさに、涙が滲む。
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね」
「ありがとうございます!」
「ええよ、ええよ。気にせんといてや」
ニコリと微笑んだ俺達4人は、秋山さんのご好意に甘え、記念写真を撮りに中庭まで移動した。

