【完】スマイリー☆症候群




――ガラッ。


「……っ」


勢いよく開けた扉のその先。

そこは、眩いばかりに明るく光り輝いていた。


「清水くんと植木くんも、着物着せてもらったんだ」

「あ、あぁ」


不意に受けた笑顔に、ドクンと心臓が跳ねる。

やっぱり、俺は楽園に迷い込んでしまったのだろうか。

俺の目の前でニコリと優しく微笑むのは、優美なマイ・エンジェル。

桃色の着物に身を包み、鮮やかに彩られたエンジェルは、元々のふんわりした可愛さの中に艶やかさが加わり、更に魅力的な表情が溢れ出ている。

宮永笑佳……思わずギュッと抱きしめたくなる衝動に換われる程、最高に可愛くて堪らねぇぜ。


「……あんた達、中々似合ってるじゃない」

「そ、そうか?」

「なんか……照れるな」


と今度は俺の大好物、ツンデレの“デレ”の部分を表に出すのは、華美なマイ・ビーナス。

紫陽花色の、何とも上品で鮮やかな着物を身に纏うビーナスの姿に、俺は大いに魅了されてしまう。

いつもの活発な雰囲気とは一転、大人の色っぽさを醸し出す彼女はより一層美しい。

胸が、苦しくて仕方がない。


「……萌え」


最高の眺めに想いが溢れ、早くも胸いっぱいに膨らんだそれが、ぽろりと口から溢れ落ちた。