【完】スマイリー☆症候群




――……


「秋山さん、ありがとうございました!」

「いやいや」


俺は秋山さん、植木は杉崎さんに着付けてもらい、着付けの終わった今。


「にしても俺、誰だ……」


壁一面に張り巡らされた大きな鏡に映る自身の姿。

秋山さんに着付けてもらった、お洒落な着物に身を包まれた俺。

格好良く整えられた髪。

いつもとは少し違う、大人っぽい雰囲気の自分に戸惑う俺は、鏡に向かって目を懲らす。

よく漫画なんかに出てくる女の子が、ドレスを着た自分を見て「これが私!?」なんて言ってるけど、今の俺も多分そんな感じ。


「女の子みたいやな、清水くん!」


ハハハと愉快に笑う秋山さんは、俺を見て目を細める。

まあ、確かにそう突っ込まれてしまうのも無理はないだろう。

……そんな時。