丁寧に石垣で舗装された廊下を歩くこと、ほんの数十秒。 「こちらどす」 柔らかい清らかなその声を合図に、ある扉の前で立ち止まる舞妓さんと俺達2人。 ――スッ。 舞妓さんはゆっくりその引き戸を開け、ニコリと上品に笑う。 中には壮大に広がる、夢幻を思わせるかのような幻想的な世界。 部屋に置かれたクローゼットには、センス良く色とりどりに彩られた美しい着物達が数多く掛けられている。 「す、すげぇ……」 あまりの綺麗さに感動してしまい、知らぬ内に声を上げてしまう俺。