「ありがとね」
「ううん。……あとは男子だけだね」
「えぇ」
男子……。それが一番の問題なのよね。
「そうだ、椿ちゃん!」
「……何?」
自信たっぷりの笑みを浮かべている笑佳に若干不安を抱きつつも、私は耳を傾けた。
「植木くんと清水くん、誘ったらいいんじゃないかな?」
きた……。
やっぱり私の予想は、バッチリ的中していたようだ。
「あー、あの2人ね。いいんじゃない?」
「でしょ? きっと楽しくなると思うよ」
「そうね。仲良いメンバーの方がいいし……」
この言葉は勿論本心。
確かに2人ともいい奴だし、きっと楽しくなるとは思う……。
そう思うんだけど、深く考えれば考える程不安が募っていく一方で。
何せ、何考えてるのか全くわからない、予測不可能でド天然なあいつと、かなりの女好きで、常にキョロキョロ、フラフラしてる危ないあいつの、最強コンビが揃っちゃうんだから――。

