「んじゃあ諸君、行きますぞ! ウハハハハっ」
勢い良く高く天まで突き出す俺の拳。
「舞妓さん……。それはそれは大層美人だろうに……グフッ」
膨らむハッピーパラダイスな素晴らしき妄想達。
そんな、めちゃくちゃ楽しみな気持ちを抑え切れずに、キラキラと目を輝かせ意気込む俺。
しかし、そんな俺をよそに、嫌ーな視線を向けてくる植木、宮永、犬塚の3人。
ったく、皆酷ぇもんだぜ。
「何をしている。早く行くぞ、清水」
植木にそう言われた俺は、「……分かったよ」と小さく言い残し、舞妓さん体験の会場へと向かう事にした。

