「まあ、そんな難しいもんじゃないですぜ?」
「で、何なの?」
「罰ゲームの内容は何でもOK。勝った奴が負けた奴に罰ゲームを要求する、的な感じで……」
勝った人が負けた人に罰ゲームをって……。
「勿論、罰ゲームは何でもありっつーことですのでっ。ご理解の程、よろしく」
そう付け足して、清水くんは含み笑いを浮かべる。
え……ちょっと待って。
なんとか理解しようと、私は何度も思考回路を駆け巡らせる。
「「えーーー!?」」
思わずハモる、私と椿ちゃんの声。
何でも、あり!?
「俺はいいぞ」
すると今度は、真剣な眼差しをした植木くんがそう答えた。
「「えーーー!?」」
またもや、綺麗にピッタリとハモってしまった私達の声。
「植木くん……」
「あんた、本当にいいの? “何でもあり”なのよ?」

