「……うっせぇ! わかるからわかんだよ!」

「ちょ、清水くん!」

「ったくあんた達、また言い合いしてんの? これで何回目よ」


2人を止めようとする笑佳こと宮永笑佳と、2人を見て呆れながら溜息をつく私。

こうも毎日喧嘩されると、どうしたらいいものか段々わからなくなってくる。


「これで確か――147回目だ」

「へー。……って、何で覚えてんの!? しかも細か!」

「まあな」


誇らしげに微笑む亮介。

あのさ、亮介。断じて褒めてないからね。

そう、私は心の中で小さくツッコミをいれた。