「ありがとな」


自然と洩れた言葉。

実際、感謝してもしきれないのだけれど。


「ううん。これからも、いっぱい喋ってね」


なんて可愛く笑う彼女に、さらに惹かれていく。


「清水くんの言葉、すっごく嬉しかったよ」


頬を赤らめながら、自然と上目遣いで俺を見る宮永。

……そんなの、反則でしょ。


「――もしよかったら、俺の彼女になってください!」


勢いに任せ、素早く右手を差し出し目を伏せた。

口端をぎゅっと結ぶ。

ドクン、ドクンと、拍動が大きく刻まれる。

そして――。