【完】スマイリー☆症候群




「私も、清水くんが好きだよ」


ふわり視界全体に広がる笑顔。

それは俺には明るくて、眩しすぎたから。

なんて素敵な夢を見ているのだろう。そんな、不思議な感覚に陥った。


「あのさ、それってマジ、ですか?」


だってさ、そんなことある筈ないと思ってた訳で。


「マジ、ですよ?」


そう、天真爛漫にクスリと笑う彼女が、あまりに可愛すぎて。

ああ駄目だ。やっぱ俺大好きだわ。

不意に、ぎゅっと抱きしめてしまおうか、なんて思ってしまう。


「でも、私もやっぱり、今まで通りみたいに清水くんとお話したいって思うんだ」

「え?」


びっくりした。

宮永も俺と同じように思っていただなんて。