「植木ー! 来た……ぞ」
その瞬間、辺りは一気に凍り付いた。
それと共に、俺の脳は全機能を停止する。
何が何だかわからない。
……いや、だってさ。
目に映った世界が、想像とはあまりにも違いすぎていたから。
「……宮、永?」
不意に小さく洩れた声。
視聴覚室にいたのは植木じゃなく、全くの別人で。
……そこには、彼女がいた。
「あ、清水くん」
いつもと変わらない優しい声。
それを耳にしたとき、漸く機能を取り戻した脳がはっとあることを察した。
あの野郎……。
植木……お前、俺をハメやがったなぁ!
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