「いやあの、そのことではなくてですね」
「……合戦以外に何がある?」
「……っ」
やっぱ相談相手間違えたぁーーーっ!
返せ俺の勇気!
返せ俺の羞恥心!
頭を抱える俺に、植木はキョトンと不思議そうにする。
「ごめん、忘れて」
そうだよ、なかったことにすればいいんだ。
俺は奴に何も言ってないし、奴も何も聞いてない。
それで、いいじゃないか。
――そう、おもった刹那。
「お前、まさか」
植木はゴクリと喉を鳴らして俺を見た。
力強い眼差しに、圧倒される。
もしかして、解ったのか?
「……修学旅行の夜、こっそり部屋に忍び込もうとしたあのことを自白したのだな」
「……」
何時の話してんだお前! ってか、遡りすぎだろ!
「……これでは、ないようだな」
そうだよ、よく察してくれたな植木くん。安っぽいギャグはもう聞き飽きたんだよ。俺はこれまでにないくらい、真剣なのだから。

