【完】スマイリー☆症候群




清水くん、植木くん……。


「あんた達何やってんのよ! 先生マジギレしてんじゃない」

「す、すまない」

「悪ぃ……」


白取先生と椿ちゃんの怒鳴り声によって、漸く事態を把握した2人は、シュンとなって黙り込む。


「まあ良いわ、ここは私に任せて」

「……犬塚?」



椿ちゃんはそうやって言うと、「私の話に合わせてくれない?」と私に小さく耳打ちした。


「うん」


一体、何をするつもりなんだろう。

椿ちゃんが何を考えているのかはわからなかったけど、何かの秘策があるんじゃないかと思って、私は頷きながらそう返事した。