「お待たせ致しました。レモンティとコーラです」
注文を早々と済ませた私達の前に、早速グラスが届いた。
私は目前に置かれたレモンティのグラスにストローをさして、チューッと一口飲んでみる。
さっぱりしていて、美味しい。
程好くレモンの酸味が効いていて私好みの味だと、私は心の中で絶賛する。
正面の亮介はというと、相変わらずの仏頂面でグラスにストローをさした。
「亮介。作戦、上手くいくかしら」
「……それはまだわからん。今回ばかりは正直、俺達がどうこう策を練って動いたからといって、必ず成功するというものではないからな。今後、奴等がどうでるかにも間違いなくかかっている」
「やっぱそうよね」
全うな亮介の言葉。
現実は甘くないんだという唐突な返事に、はあっと溜息をつく。

