【完】スマイリー☆症候群




「そ……そうなのか」

「そうなのよ」

「わかった……あ、奴等が中に入ったぞ」

「え?」


列を見てみると、さっきまでいた筈の笑佳と清水の姿が見つからない。

どうやら亮介の言う通り、2人は遂に順番が回ってきたようだった。

……にしても。


「せっかく良いシチュエーションなのに、私達見れないじゃない」

「本当だな。これは2人が出てくるのを待っているしかないのかもしれない」

「そうね。仕方ないもんね」


お化け屋敷にいる2人の進展に期待しつつ、私達は暫くの間近くのカフェでお茶を飲むことにした。