私の目に飛び込んできたものは紛れもなく、宴会等でよくお目にかかる“パーティー眼鏡”だったのだ。
それには、ボサボサの黒く太い眉毛にやたらとでかい鼻に加え、“ザマス”を思わす上品な口ひげまでもが何ともご丁寧につけられている。
「大体、2人揃ってこんな変なものつけたら、逆に目立っちゃうでしょ。周りから見れば、明らかに浮いてるおかしな2人組じゃないの」
「……そうなのか? ……実は数日前、祥の奴にいくつか貰ってな。だがあの時、確かにあいつは変装に最適だと言っていたぞ」
ああ、そういうことね。
確かに柳葉先生なら言いそうなベタなジョーク。
そうやって、いつもからかわれてる亮介の姿が、鮮明に目に浮かぶ。
あんたそれ、きっと騙されてるのよ。
そう、心の中で小さく亮介を哀れんだ。

