【完】スマイリー☆症候群




「そういえば、何処で待ち合わせるんだ?」

「……そうね。この学園の近くに、大きな時計が置いてある公園があるでしょ? そこで10時に集合でいいかしら?」


じっと、私は2人の瞳を交互に見つめる。


「うん、大丈夫だよ」

「ああ、俺も構わん」


返ってきた2つの言葉に、私は安堵する。


「亮介、悪いけどもう一度清水に知らせてくれない?」

「了解した」

「ありがと」


頼んで早々、直ぐ様清水に知らせに向かってくれる亮介の背中を見てフッと微笑む。

そして、第二段階への移行を合図する鐘の音を、心の中で大きく響かせた。