「……あのね」 上目遣いで頬を彩り、何か訴えかけるような表情をする桜井。 「コレ、ウチ等でつくったの。……よかったら受け取ってくれない?」 続けて坂木はそう言うと、何やら綺麗にラッピングされた四角い箱を清水の目の前に、桜井は俺の前に差し出した。 「……俺に、か?」 俺がそう問うと、桜井は小さく頭を上下させるだけの合図をする。 「う……植木くん、それじゃあね!」 桜井は突然そう言い残し、俺に箱を押し付けるようにすると、坂木と共に廊下の方に消えていった。