【完】スマイリー☆症候群




あのさ、植木さん。白取普通に生きてるから。俺達決して犯してねぇから。


「でさ、本当にどうする? 先生起きちゃったら、私達マジでヤバイことになっちゃいそうよ」


犬塚は、静かに腕を組み、深刻な声色で呟く。


「うーん……なんならさ、くじ引きとかにしない? あたし、紙持ってるよ」



――――……


浅野提案の“くじ引き”により、結局白取を置いて帰ることになった俺達。

数分前、俺達のくじは見事に“退散”に辿り着き、神は彼を見捨てたのだった。

白取……ごめん!

そんな罪悪感に包まれながらも、俺達は旧校舎をあとにした。


「あの~……そう言えばなんですけど、風見くんは?」


真夜中の、真っ暗な道を暫く歩いたところで、前原は控えめに述べる。

そういや、風見は……あ、れ……い……ない!


「「「わ、忘れてたぁー!」」」


叫び声を上げた俺達は、気絶中の風見を起こしに、再び旧校舎へ引き返す羽目になったのだった。