「アタァーーーッ!」
「た、助けてぇーーっ」
「……ん?」
背筋を震わす、嫌な予感。
あれ? あれれれれ?
何かさっき絶対、人間の叫び声らしきもの聞こえましたよねえ!?
でもそんなことを今更考えたところで、思い切り振り込んだその手の動きを咄嗟に制御できる筈もなく……。
――ゴツッ。
そんな鈍い衝撃音が、俺達を嘲笑するかのように鈍く鳴り響いた。
「……おかしいな。幽霊に物理攻撃は効かない筈なんだが」
先程の音を聞いて、植木は眉間に皺を寄せる。
「確かに……」
植木の言葉を聞き、小林も目を細めて呟く。
「いやいや、そこ問題じゃないっしょ!? 小林も、“確かに”とか真面目に答えてる場合じゃねーよ。っつーか、それならそもそも俺達の作戦って、全くもって無意味だったってことじゃんか! 何でそれ知ってて言わなかったんだよ、植木!」
俺は息を切らしながら、全力で彼等に声を上げた。

